雪菜が求めた優しい世界は、かずさに勝ったんだ 『WHITEALBUM2』感想


 

WHITE ALBUM2 -closing chapter- PV

 

 

面倒なヒロイン”小木曽雪菜”

 

スクリーンショット (3499)

 

たまには重い作品をやりたいと思いホワルバ2に手を付けてみたのですが、当時とは解釈に違いがあり困惑しています。昔はICからの流れでかずさに同情する部分があり、雪菜は否定的に見ていました。しかし、今プレイすると雪菜の心情が分かり、面倒なヒロインでありながら魅力的な女性に思えました。

 

雪菜が望むもの

 

スクリーンショット (3539)

 

雪菜は”全ての人が幸せであって欲しい”それを追い求めるが故に自身の損へと繋がってるように思えるんですよね。自己の利益を追い求めようとしても、悲しむ人が居れば必ず後で後悔してしまう。嫉妬に拒絶、彼女の幾重に重なった仮面を取るとただの善人。

 

仲間外れになりたくない

 

スクリーンショット (3471)

 

人格形成に影響を及ぼしたのは主に三つ。家庭環境、中学時代の虐め、ミスコン一位、暖かな家庭で育てられ全員が幸せに過ごすのが当たり前と思っていた彼女にとって、中学時代で受けた虐めは本心を隠す要因となり、更に高校に上りミスコンに輝いた事で求められる役を演じてしまう。結果、周囲に溶け込んでいるようで居場所を失ってしまった。

 

スクリーンショット (3486)

 

そして致命的だったのが春希とかずさとの出会い。ようやく本心を晒して良いと思える親友を作るも、目の前で裏切られる。「どうしてこうなったんだろ」自分を守る為にも、残された春希を守る為にも本心をまた閉ざしてしまう。

 

スクリーンショット (3517)

 

かずさが日本を離れ、春希を手に入れるチャンスはあったのに、全員が祝福する手順を踏まないと認められない。選択という片方は悲しむものでも求めてしまう。女としての雪菜と板挟みで苦しむ様子は胸が締め付けられます。

 

女としての小木曽雪菜

 

スクリーンショット (3549)

 

スクリーンショット (3550)

 

両立できない問題に苦しみ、春希を拒んだ罪悪感で塞ぎ込む雪菜。だけど電話で「好き」と言われるだけで心の底から喜んでしまう。忠犬気質で融通の効かない、ほんと面倒なヒロインですね。

 

周囲の幸せを望む小木曽雪菜

 

スクリーンショット (3509)

 

彼女の魅力が特に際立つのが他のルートでの立ち振る舞い。立ち直ろうとする春希の為に、傷付きながら後押しするんですよね。

 

スクリーンショット (3508)

 

小春ルートでは顕著で、自分ではもう”全員が幸せになる”道が作れないと分かると、春希の幸せな世界を守る為に託してしまうんですよね。そこまで春希の為にしなくても・・・。

 

スクリーンショット (3511)

 

彼女の基本思考である周囲の幸せは達成されても、その中に自分は入っていない。女として春希を失った悲しみに暮れる彼女の姿が胸に刺さります。本作で彼女は幾ら涙を流した事やら。

 

かずさトゥルールートについて

 

スクリーンショット (3564)

 

最も辛い結末を迎えるかずさトゥルールート。5年前に裏切られ、2年前に償いを受けよりを戻し、再びまた裏切られる。彼女を裏切る選択肢を選ぶのが辛かった、どんだけ〇戸は鬼畜なんだ。

 

スクリーンショット (3565)

 

スクリーンショット (3567)

 

このルートは本当に異質。これまで〇戸作品にあった優しい世界を意図して壊してしまう。職場での関係、友人との関係、雪菜との関係、繋がりを一つ一つ絶って、かずさと共に歩む道を選ぶ。「観客を誰一人幸せにしない」という言葉が印象に残るストーリー。

 

スクリーンショット (3587)

 

しかし、決してバッドエンドになっていないんですよね。もう戻る場所もない、罪悪感を抱えながら生活する二人に雪菜は戻る場所を用意します。彼女が嫌えば周囲も賛同して二人を受け付けないのに、それだけの仕打ちをされ、なお彼女は二人を待っている。確かに女として雪菜は負けましたが、彼女が必死で守ろうとした「優しい世界」は保たれた。閉じ籠ろうとする二人に彼女は勝ったのです。

 

その上で味わう雪菜ルートは格別

 

スクリーンショット (3528)

 

雪菜ルートを見るまでにプレイヤーは彼女の涙を数々目にすると思います。他のヒロインに奪われる悲しみ、自己嫌悪、それらを乗り越え再び三人が共に幸せになるため奮闘する。強くなった彼女がここにいます。

 

スクリーンショット (3538)

 

苦しみの末に掴んだ幸せ、祝福せずにはいられません。

 

スクリーンショット (3576)

 

女の部分を我慢して、全員が幸せになる道を作り出した彼女。

 

スクリーンショット (3556)

 

一言で表したら面倒な女ですけど、それこそが彼女の魅力。泣き顔に笑い顔、悩み、嫉妬し、苦しみ、責め立て、その末に受け入れようとする。どれもが”小木曽雪菜”を構成する上で重要で輝きを放ちます。

 

当時はあまり感じませんでしたが年を取った所為ですかね、不器用ながら精一杯頑張る彼女の姿が見え大好きになりました。

 

紹介 gununu

イチャラブこそ至高

コメント入力欄